引退後の生活費の確保

我家は昨年末にビジネスをクローズして、完全引退生活に入りました 現役を引退しても、年金以外の収入を確保しなくてはとても生活できません 長寿社会の今は、特にそう思います 我家の引退後の生活費をどう確保したかについて説明しましょう

引退後の生活費の確保




引退後は日本に帰国すると決めたので、引退後の生活費を米国内だけの収入に頼るべきか、日本でも収入を得た方がいいのかはとても悩みました 米ドルの収入は為替レートの影響を受けます リスクを分散する上でも日米で収入があった方がいいのではないかという結論に至りました

米国内の収入は、夫の年金とアニュイティからの収入です これは生涯受け取ることができます アニュイティは確定した金額を生涯受け取るプランにしているので、長生きしてインフレが進むと受け取る金額の価値は下がる可能性があります 米国の年金は多少、調整されるものの今後、受取額の上昇はあまり期待できません

私の方は年金をもらうまでまだかなりあります もらったとしても、夫の受給額の半分にも満たない金額です 配偶者が受け取る年金についてはまた別の機会に説明しますが、アメリカは年金を35年払った平均額で受給金額が決まりますので、私は満額受け取るには年数が足りません そうすると、自分の年金と夫の配偶者としての年金額を比べて多い方を受け取れることになりますが、いずれにしても夫の年金額の半分にもならない計算になります

我家では私の収入がどれくらい確保できるかにかかっています

不動産投資による収入確保

日本に帰国してパートなどで働いて収入を得ることは全く考えていませんでした 日本は時給も安く、年齢的にも就職は無理だと思いました これから更に歳をとっても安定した収入を得るには不動産投資がベストだと判断しました なにより、得意なもので稼ぐのがいちばんです 慣れないものには手を出しても資金を溶かしてしまうのがオチです

アメリカの自宅を売らないで賃貸に出した方が、賃料は高いのはわかっていましたが、帰国後に住宅を維持し続ける負担があまりにも大きく、米ドルだけの収入にしてしまうのが、リスクが高いと判断したのです 結果的にこの判断は正しかったと思います コロナの前までは住宅価格は上がり続けており、安定した賃料も期待できたはずですが、今は家賃を安定して受け取ることは厳しいはずです 賃料が大きいほど、コロナの影響は大きいと思われます

アメリカの自宅を売却した資金で日本で賃貸用の物件を購入することにしました 安定して家賃が見込めるような物件を購入できるかどうかが鍵ですが、日本の不動産事情には詳しくなかったものの、アメリカでの経験で立地第一で物件を探しました 縁があって既に賃貸契約中の物件を購入したので、購入後すぐに家賃収入を得ることになりました 早めに日本での収入が確保できてほっとしています

日本での物件探しの顛末やコツなどはまた別の機会に記事にします


コロナの影響

コロナウィルスの影響が出る前から物件探しをしていたのですが、その頃東京は東京オリンピック前の好景気で都内のマンションはかなり値上がり傾向にありました 特に条件のいい新築タワマンなどは、新築で購入後2~3年後に転売で利ザヤを十分確保することができていました 新築物件を購入する際、契約は完成の2~3年前なのでその間に相場が上がるので、目利きの方ならかなり稼げたはずです

実際、中古で築浅のタワマンを売りに出している方はその手の方が多く、なるほどなと思いました ただし値上がりしたとしてもアメリカの不動産価格の上昇率には及びませんが日本でも不動産で利益を出すことはやり方次第ではできるということは学びました

私は転売で稼ぐつもりはなく、なるべく安定した賃料が見込める物件が希望ですが、そういう物件ならつまり大きく値下がりもしないと思えました 欲張って値上がりは期待しませんが、下がらなければ利益はでます そうは言ってもコロナ禍の影響でこの状況で不動産投資をしてもいいのかは迷いました これから上がり過ぎた都内のタワマンの価格は下がる下がると連日書きたてられるので、益々不安になるわけです

不動産エージェントさんのお話では、都内の不動産売買は今のところ落ち込んでいないということです そればかりか、自宅に居る方が多いのでネットで調べる時間も増えたせいか問い合わせはとても多いとのことでした 資金に余裕があればコロナ禍は関係ないのでしょう 私もいつまでも資金を寝かせておくよりは、物件との出会いは縁なので、いい物件に巡り合えた以上、購入する決断をしました


不労所得

不労所得ってあまり好きな言葉ではありませんが、アーリーリタイアメントに憧れる方には魅力的な言葉です 不労所得があれば引退生活に入れると考えられているからでしょう でも、不労って違いませんか? 投資にしても家賃収入にしても何も考えなく収入は確保できませんよ 頭でしっかり考えて稼いでいかなくては、利益は確保できません

不動産も買って終わりではないです アメリカでは1999年に最初の自宅としてタウンハウスを購入しました 3年半後の2003年に戸建てに買い替えて、2019年の夏の終わりに売却しました これが我家の引退資金となりました 不動産投資をしているわけではなく、ただ自宅に住んでいただけですが、アメリカの不動産価格の上昇により、引退資金にできるほどの売却益を出せました ほんとにただ住んでいただけです

これも不労所得と言われればそうなのですが、私なりにしっかり勉強して購入した物件で利益を出しているので不労ではないと思っています アメリカで家の購入は、ローンの金利の所得税控除や固定資産税の所得税控除などが受けられるので賃貸し続けるよりは、メリットがあると思いますが、コロナ後の不動産価格がどうなっていくのかは地域による差もあるでしょうし、よくわかりません

この状況で不動産を購入してしまったことがよかったのかどうか、後にならなければわからないことですが、こうやって日本での収入を確保することができました





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