帰化も検討しましたが夫は永住権を選びました
日本に永住するための選択
元日本人とはいえ外国籍になった者が日本に永住するためにはいくつかの選択があります
2020年の春に帰国した我家は夫が米国籍でしたのでまずは在留許可を取得しました 1回目も2回目も3年の在留許可しか得られなかったので帰国5年目にして永住権を申請することにしたのです
外国籍でも元日本人の場合、在留許可は比較的簡単に許可されるのですが更新の度に手続きをするのが面倒ではあります 次の選択としては永住権もしくは帰化になります 夫が帰化ではなく永住権にしたのは帰化するためには米国籍を離脱する必要があり、さらに審査期間も永住権より長いというのが理由でした
元日本人の帰化申請
永住権取得のためにかかった金額は収入印紙代10,000円と必要書類を集めるために1,000円程度の手数料が必要でした 夫の場合、申請から3ヶ月弱で永住権が得られました 一方、帰化申請では1〜2年は審査に要するらしく、帰化申請の手数料は無料ですが米国籍離脱の費用は2,350ドルかかります 費用だけでも永住権と帰化では大きく違います
帰化する場合の最初の関門、米国籍離脱には2,350ドルの費用の他、大使館か領事館で領事の面接を受けなければなりません 米国籍離脱の手続きが完了するまで通常数ヶ月かかるそうです 詳しくは在日米国大使館のHPをご覧ください
永住権申請は住んでいるところの管轄の入管でしますが、帰化は管轄の法務局で申請します まずは法務局に電話して相談の予約を取るところから始めます
帰化申請のおおまかな流れは
- 法務局に電話して相談の予約をする
- 法務局に相談に行く
- 必要書類の収集と作成
- 法務局に予約を取った後、書類を提出し確認をしてもらう(何回もする可能性有)
- 帰化申請の受理
- 法務局で面接(申請後2〜3ヶ月後に法務局から面接の連絡が来る)
- 審査(10ヵ月〜1年程度)
- 帰化の許可(指定された日に法務局へ行き、帰化許可通知書と身分証明書を授受)
- 帰化届提出(市区町村の役所で帰化届が受理後、日本の戸籍への編入される)
- 戸籍への編入完了後、正式に日本国籍取得
永住権申請では入管の窓口に出向くのは申請時と在留カードを受け取りに行く時の2回のみで面接はありません 帰化申請では米国籍離脱のために2,350ドルの申請料と面談があります 法務局にも何度も行く必要があります 日本国籍再取得までは費用も時間も手間もかかるのですが永住権にはないメリットもあります
米国籍を離脱して日本国籍を再取得すると得られる最大のメリットは米国のTax Return の義務から解放されることです 米国籍であれば日本在住でもTax Return の義務があり、1万ドル以上の海外金融資産は申請しなくてはいけませんが日本国籍になるとその必要がなくなります 永住権では米国籍があるので日本の確定申告と米国のTax Returnの両方をしなくてはいけません
他には帰化すると日本の選挙権が得られますが、米国の選挙権は失います
永住権か帰化のどちらがいいのかは人により違ってきます 夫は簡単に取得できる永住権にしました 今のところ永住権で問題なさそうですが今後日本国籍が必要なことがあるようでしたらその時点で検討することにします
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