80歳では遅すぎる、帰国の年齢

帰国を決断するなら、何歳ぐらいがいいのでしょうか? 80歳では遅すぎませんか?

帰国の年齢


コロナウィルスの出現で生活が変化していく中、日本への本帰国を検討されている方がこれまで以上に多くなっているのではないでしょうか? 世界中が事実的に鎖国状態となっており、帰国も簡単ではなくなっています 帰国するにはそれなりに準備が必要ですし、長く海外で暮らしていればいるほど、日本の生活に馴染むのも難しいと言えます 我家では5か年計画で帰国準備を進めてきました 住まいや生活費の確保が最も重要で、その次に米国籍の夫の日本の在留資格の取得、外国人の入国制限が始まる前に在留許可が取得できた時はホッとしたものです

気になる記事を見かけました 


記事では、ニューヨーク日系人会がまとめた在ニューヨークの日本人・日系人の高齢化に関する意識調査から帰国決断の分岐点は80歳となっていました 

JAAの野田美知代事務局長は「日本に帰るかどうかの年齢的な目安は、エネルギーのまだある80歳くらい。特に身寄りのないひとり暮らしの高齢者が自宅で転んだりして入院した場合、リハビリセンター、ナーシングホームと辿るコースができていて自宅に戻れないことが多い。米国に残るなら社会福祉のメディケイドを利用でき、医療費を安く抑えられるが、手続き移行中の2、3か月中に多額の費用負担が生じる。元気なうちに情報を集めて早めに自分の老後と向き合って欲しい」と話している。週刊NY生活の記事より抜粋


エネルギーのまだある80歳って…80歳で元気バリバリだったとしても、そこから日本に帰国して生活を整えるのは難しいと思うのですが、50代で帰国した私が感じるのは、60代でギリギリなんじゃないかということです 

  

私が思うこと

帰国するタイミングは人それぞれなので高齢になってから帰国される方もいらっしゃるでしょうが、米国籍ならば日本の在留資格を得るのも手続きが大変ですし、住まい探しも簡単ではありません なにより日本の暮らしに馴染めるかどうか、海外暮らしが長い方には日本の常識を理解するのも難しいと思えます

私は50代で帰国しましたが、夫はもっと高齢で50年北米で暮らしており、米国籍も取得していました 私がいなければ絶対に帰国していなかったタイプの人です 私が日本に連れて帰ってきたようなものです 本人は米国で骨を埋めてもいいと考えていたようですが、帰国してみてなるほど日本の暮らしはこんなにいいものなのかと、今は毎日感じているようです 食事の美味しさと、車を運転しなくていい生活は想像以上によかったと言っています 

帰国準備の段階から、すべて私が仕切ってきたので夫はほんとうについてきただけなんです 日本の生活で気を付けることも私や息子が指導しています 私がいなければゴミの出し方すら理解できなかったはずです 東京で人の流れに乗って歩くのも難しく、エスカレーターではいつもひやひやします 片側をあけておく日本のルールが未だ理解できていないし、キャリーバックを持っているときは特に気を付けていないと周りの方に迷惑をかけてしまいます カリフォルニアでどこに行くのも車の生活でしたし、東京ルールを理解するのは難しいようです

80歳でも元気で問題なく生活できる方はたくさんいらっしゃるでしょうが、新しい生活に馴染むとなると少しでも若い方が馴染みやすいのではないかと思えるのです

帰国準備の大切さ

行き当たりばったりで帰国するのではなく、準備を万全に整えて帰国する方が絶対にいいです 帰国前でなければできないこともありますし、特に相続対策を考えらえるのであれば帰国前に準備することがたくさんあります 

3月に帰国した私からのアドバイスはどうか丸腰で帰国しないでください ということです それなりに準備、装備を整えて帰国すれば、帰国後の生活は快適になります 知らないと大きく資産を減らすことだってあります 私が実践する陸マイラー的引退生活ではクレジットカードが大きな鍵となっていますが、これも知らなければかなり損をしているわけです 北米クレカのお得さを知っていたからこそ、北米時代に日本への帰省はマイルで特典航空券を使ってビジネスクラスやファーストクラスでフライトできていました セーブできた帰省費用は莫大だったはずです セーブできた帰省費用は米国の有利な生命保険などに投資して、引退資金を作ることができました 米国の生命保険の有利さ、利回りのよさを知っていたからです 帰国準備で何故、クレカの話になるのか疑問に思われるかもしれませんが、銀行にお金を預けても利息などないと同じくらいですが、北米クレカのリターンは大きく、決済の仕方次第ではリターンが大きく違ってくるということを知って欲しいのです このお金の仕組みに気が付けば、引退資金の貯め方は変わってきます 

帰省費用を節約してみたいとお考えの方は、私のもう一つのブログを参考にしてみてください 年金生活になりましたが、日本で高級ホテルステイも楽しんでいます すべて北米発行のクレカの恩恵です 知らないで帰国するのはもったいないですよ





コメント

  1. 興味深い記事を紹介してくださってありがとうございます。早速読んでみました。やはり、80歳が分岐点というのは遅すぎると思います。どうしてこんな見解になってしまったんだろうと考えてみたのですが、アンケートの多くが70台ということなので、当然アンケートに答えるほど興味を持っているのだから、調査結果にも興味を持っているはずで、その人たちに、分岐点のギリギリは60台なんだよ!おまえら考えるのが遅すぎるんじゃ!とも言えないですしね。
    やはり、家族の在り方と雇用形態によりますよね。うちも年の差婚なので、表立っては年齢差別が違法のアメリカで夫の雇用が続く限り会社の医療保険に頼りたいのですが、夫が失職したら、私の医療保険が問題になるので思案しています。私も50台です。でも、近所の日本人の50台の夫婦は、コロナが始まってからもう10か月近く空き家にしている。こちらでの職を失って再就職は難しいとみて帰国の準備をしているのかもしれない。
    永久帰国するのに本当に丸腰ではいけない。こちらのブログで考えるポイントを指摘していただいて、自分たちの場合に照らし合わせてリサーチしています。シゲコ

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    1. シゲコ さん:

      80歳で帰国というのはかなり厳しいものがあります アンケートの対象年齢が高かったのでこういう結果になったと思われますが、70代で帰国されていない方は帰国を考えたとしても結局帰らない方を選ばれる方が多いと思います なんでもそうですか、”いつかやろう”じゃダメなんですよ 思い立ったらすぐ行動するべきです 帰国準備も早めに取り掛かる方がいいはずです うちも早くはじめていなければコロナ騒ぎに巻き込まれて帰国のタイミングを失っていたかもしれません 帰国後に少しでもゆとりある暮らしをするために、北米でできることがたくさんあります ほとんどの方がご存知ない方法ですが、私が知っている情報をこれからも発信していきます

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  2. これからも更新楽しみにしています。シゲコ

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