収入以上の生活

3月の初めに帰国して、5カ月が経過したところです ようやく住まいも定まり、ここからが日本の生活の始まりといったところです

アメリカ年金生活



昨年末に本業を引退したので、年金暮らしとなりました 我家で年金を貰っているのは夫のみ、私は完全無職の身の上での帰国でした アメリカの年金は日本の国民年金よりはたくさん貰えます 現役時代の収入次第ですが、しっかり働いてSSを納めていればそれなりに貰えます 

日本の平均給与は国税庁の調査では441万円となっています 夫の年金収入は SSと個人年金を合わせるとちょうど平均給与くらいになります 平均年収があればそれなりに暮らせるかというとそうではありません 平均というのは数字のマジックなので、女性の低すぎる年収が平均を下げていることに注意する必要があります 家庭の主婦は非課税枠でパートしている方がほとんどなので考慮して理解しなくてはいけません

安定して生涯貰える年金ですが、アメリカのSSはドル建てであるということ、つまり為替相場に影響されます 今は1ドル100円以上ありかなりいい時期と思われますが、1ドル100円を割り込むと、日本での収入は大幅に下がるということです 為替相場変動対策として、私が円収入(家賃収入)を確保することにしました



年金にプラスの収入

年金収入以外に追加の収入があれば生活も安定します 特に為替相場の影響を考えると、円収入も確保していれば安心と考えました そこで年金を貰うようになるまでまだ時間もある私は日本で賃貸用の不動産を購入することにしたのです これで一定の円収入は確保できました

ドル収入としては、年金の他に個人で積み立てていたIRAを帰国前にアニュイティ(個人年金)にしました 様々なタイプがありますが、うちが選んだものは確定した金額が生涯貰えるものにしました 長生きするとインフレの影響をうけそうなので、早めに貰い始める方には変動型などもあります アニュイティからの収入だけでも日本の国民年金(老齢基礎年金)よりは多く貰える可能性があります

日本の老齢基礎年金は現在年間781,700円です 国民年金を40年間納めてもらう満額になります うちはIRAを20年間ほどMax積み立てて、アニュイティにしてもらう金額が老齢基礎年金より多くなったので、個人事業主の方ならIRAを積み立てている意味はあるとおもいました



収入以上の生活

前置きが長くなりましたが、私がいちばん言いたいのはこれです 帰国後の生活を少しでもゆとりあるものにするには、私のもうひとつのブログでおすすめしている陸マイラー活動が非常に役にたちます

年金生活者であっても収入以上のゆとりが生まれることを実感しています 我家は東京と金沢の二重生活をすることになりましたが、東京ー金沢間の移動はマイルで飛行機を利用すれば後はその他の交通費だけとなり、往復4,000円ほどで移動できます コロナ禍にあって旅行はままなりませんが、国内旅行なら正に行き放題なんです

北米生活時代に北米ー日本をファーストクラスで何度も往復して、一体どのくらいの年収があれば毎回ファーストクラスで日本に帰省できるのかと考えました 普通に購入するとファーストクラスは1.8万ドルくらいしますが、夫婦なら一度の往復で3.6万ドル年に2回だと7.2万ドルになります 20~30万ドルほどの年収ならビジネスクラス止まりのような気がします 50万ドル以上にならないと毎回ファーストクラスご利用にはなれないでしょうし、経費でファーストクラスに乗っても自腹で乗るかというとそれはまた別のような気もします

私の北米時代の年収からすると、ファーストクラスはおろかビジネスで帰省するのも厳しいわけです それがマイル活動のお蔭でこの10年くらい一度も航空券を購入することなく帰省できました ホテルリワードのポイント利用で、リッツカールトン東京のクラブフロアに宿泊できたり、超一流のホテルを無料で!利用することもできるようになりました

マイル&ポイントで収入以上の生活を楽しめるようになったのです 帰省の費用を浮かせた分はIRAの積立に回すことで引退後の収入Upにつなげることもできました 引退後を日本でとお考えなら、帰国準備の中にマイル活動を盛り込むと帰国前、帰国後とお得なことがいっぱいです 是非、陸マイラー的帰国準備でゆとりある帰国後の暮らしを目指して下さい






コメント

  1. spousal benefitは、どうしてもらわないのですか? pomo-momさんが若すぎるからですか? あるいは、繰り下げの方が有利だからですか? 私は、最近までsurvivor benefitのことしか知らなかったので、いろいろ調べても、実際にどんな感じかいまひとつわかりません。

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    1. シゲコさん:

      夫とはかなり年齢が開いているので、私はまだ年金を受け取れる年齢ではないのです アメリカで私もSSを納めていたので自分の年金をもらうか、夫の配偶者としてもらうか今の時点では決めかねています どちらか多く頂ける方を選択することになりますが、おそらく夫の配偶者としての年金の方が額が多くなりそうです また、個人年金もあるので働ける間は働きたいと考えています 

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  2. 返信ありがとうございます。これではっきりしました。いろいろな記事を読んで、もらい始めるタイミングというのが重要だということも認識し始めたのですが、pomo-momさんの返信で実感できました。以前はなんとなく夫婦それぞれがもらうのかな~と思って、受給資格を得ようと、細々と仕事をして資格を得たのですが、最近まじめに調べたら、配偶者年金の方が高ければ、自分の年金はゼロという処置であることがわかって、がっかりです。でも、配偶者年金があったり、寡婦年金が日本よりよほど多いので、ありがたいと思っています。シゲコ

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    1. シゲコさん:

      そうです 私も夫の配偶者としての年金の方が多くなりそうなので、自分で払ってきた分は払い損ということになります 払い込み期間の金額はかなり多めなのですが、年数が足りません 35年払い込みでほぼ満額という認識で間違ってないとおもわれますので(実際の計算方法はかなり複雑らしいです)25年ほどしか支払っていないので、私の場合かなり微妙なところなのです 自分の年金の受け取りを延ばせば受給額は寡婦年金を超えると思います 尚、寡婦年金は受け取り時期を延ばしても割り増しはありません

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  3. 返信ありがとうございます。「自分の年金の受け取りを延ばせば受給額は寡婦年金を超えると思います 尚、寡婦年金は受け取り時期を延ばしても割り増しはありません」ここのところは英語で読めていましたが、自分に読み間違いがないことを確認出来て嬉しいです。コメントした後に「寡婦年金」という訳語(アメリカからすれば)について少し確認したら、「遺族年金」の方より近かったかも。今は直接関係ないのでこれ以上は調べないけれど。もし、お時間とご興味がおありでしたら、いつか、年金の日米協定(年金の加入年数に互換性がある)で、pomo-momさんの場合でも一般の場合でも、どのように考えられるのか、差し支えない程度に記事にしてくださるとありがたいです。私の方が先に調べたらコメントに書くかも。専門家のところに行く時に質問数をなるべく少なくしたいです。シゲコ(自分のコメントを管理したいのですが、まだ使い方がわかっていませんので、ここに名前書いています。(笑))

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    1. シゲコ さん:

      年金のことは私が受給できるのがまだ先のため、今できることに集中しておりなかなか記事にできなくて申し訳ありません もう一つの陸マイラーブログの方でも以前取り上げたことがありますので、発掘してみてください 日米協定では棚ぼた排除規定(WEP)が最も気を付ける点と思います 詳しくはこちらに解説してあります http://nenkinichikawa.org/wep.html

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