アメリカの財産の相続

日本に帰国すると決めてから5か年計画で準備をすすめてきました 子どもがいるので、将来の相続を考えてアメリカに資産を残すか、すべて日本に移すのかとても悩みました 熟慮の末、我家はほとんどの財産を日本に移すことに決めました

アメリカの財産の相続



なぜ、ほとんどの財産を日本に移すことに決めたかというとはやり相続問題です 米国籍で帰国し、米国籍の子どもに相続させるにしても日本の相続税が適用になる可能性が非常に高いからです 日本での生活が長くなり、日本の永住権を取得したとしたら日本の相続税が適用になると専門家の方にアドバイスを受けました 

米国に居れば、我家くらいの財産なら全く相続税を心配しなくていいのですが、アメリカに不動産を残して帰国すると、日本で莫大な相続税が発生するかもしれないのです アメリカの不動産は長期的に保有しているとかなりの値上がりが見込めますが、相続税も莫大になる可能性があるということです


プロベートに備える

アメリカに財産がある場合は、将来の相続に備えてプロベート対策をしておく必要があります 不動産だけでなく、銀行口座、生命保険なども相続人を指定していなければプロベートを回避できなくなります

海外相続について、参考になりそうな記事をみつけました

海外にある資産を相続するのは大変? 税申告や手続きを税理士が解説 | 相続会議

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相続以外の理由

アメリカの不動産を残さなかったのは、相続問題だけが理由ではありませんでした 資産価値ではアメリカの不動産の方が信頼性もあり、大きく値下がりすることもないと思ったのですが、日本に居ながらアメリカの不動産を維持するのがあまりにも大変だったからです

特に戸建ての維持には大変な費用がかかります 固定資産税はアメリカの方が税率は高いですし、年間の家屋の保険料も莫大です 賃貸に出せば、業者に管理を任せなくてはならず、管理費もかなりかかると予想されました

検討した結果、アメリカの不動産を売却し、日本で不動産を購入することにしたのです 自分たちの住まいの他に投資物件を購入すれば、年金に+αの収入を得ることができます アメリカの不動産から得られる賃料の方が大きいですが、維持費も大きいので、賃料は少なくても維持費も少ない日本の物件に投資することに決めました

もうひとつ、日本の不動産は相続時に評価額が低いので相続税の心配がほぼ要らないのです 言い換えると日本の不動産はアメリカのように値上がりしないということにもなりますが、私の判断が正しかったのかどうか、今はわかりません



コメント

  1. とても興味深い記事ですね。プロベイトを避けるため、遺言書作成し、執行者を選択しておくことが大切だと思います。今度渡米したとき、必ず遺言書作成します。でも、いつ渡米できるか、、、本当は今頃アメリカにいっているはずなのですが。
    子供たちに生前贈与し、最終的に日本での莫大な相続税が発生しない程度の資産額になるようにどんどんお金を使って人生を楽しみたいです。長期戦ですね。
    みう

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    1. みう さん:

      北米在住者が日本に永住帰国する際に、最も気を付けなくてはいけないポイントが相続問題だと思います ここを十分理解して、対策を立てておけば出国税で引退資金を無駄に減らすこともないですし、日本の相続税回避ができます 子どもへの生前贈与もアメリカでした方が非課税枠が大きいです

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