不動産賃貸業で収入を得る

昨年、賃貸契約付き物件を購入して賃貸収入を確保したと思ったのもつかの間、期限より前に契約解除になりました 不動産賃貸業はイチから仕切り直しです

不動産賃貸業始めました

年金をもらう年齢になるまでまだかなりの時間がありますが、なんとか収入の道を確保することができました 

昨年購入した物件は賃貸契約付きだったので内覧なし、即決で購入しました 予定より早く契約解除になって焦りましたが、この展開は想定済みでした コロナ禍なので上京時にしか利用していないお部屋をいつ契約解除されてもおかしくないと心の準備はしていました コロナ禍が始まったばかり、不動産市場のこれからが全く見えない中で内覧なしでオファーを入れたのでこちらとしては願ってもない条件で購入できました 不動産取引には度胸も必要だと改めて感じました

賃貸契約が解除になったので、この物件には私たち家族が住むことにして、元々息子用に購入していた新築マンションの方を賃貸に出すことになりました 実はこの物件同士、隣り合ったビルでお部屋がお見合いになっている状態です 階が違うので実際にはお部屋の中まで見える位置ではありませんが、位置的に向かい合った物件です

これは管理する上でも好都合、内装工事をしている時も住んでいるところのお隣なので行き来が容易でした 引越し後も賃貸物件が隣というのはなんとも便利なんです

コロナ禍での賃貸状況

コロナ禍で不動産マーケットの状況はいろいろ変化しています リモートワークが進んだ影響で駅から遠いところに引っ越す方も増えたと聞きます 近さより広さ重視の流れもでてきています うちの物件は都心の広さより近さ重視の物件なので、苦戦が予想されました 家具付き、家電付きの東京では特殊な物件なので想定していたのは外国人の賃借人だったのですが、コロナ禍で外国人の入国が激減しており、これまた大苦戦のスタートとなりました

まずはマーケットを探るために、少々高めで賃貸リストに掲載してみました 反響は少なかったものの数件の内覧がありました 場所柄とインテリアから単身の男性が多かったのですが気に入られたものの契約までには至りませんでした 原因は駐車料金にあるとおもわれました 単身の男性で車をお持ちの場合は都内では駐車代金の負担が大きいです うちの物件はまだ完売していないので駐車スペースは余裕があり、契約可能ですが5万円近くかかります  
これよく考えるととてもラッキーなんです 今住んでいる方はマンション内の駐車場はすべて埋まっており、駐車場が必要な場合は近隣でさがすしかありません 5万払ってもマンション内の駐車場が確保できるなら喜んで払う方がたくさんいらっしゃいそうです

更に、賃貸物件の駐車場はコーチエントランスで完全にゲート内で乗り入れできるので雨の日も濡れないし、タクシーをコーチエントランスに呼ぶこともできます 車持ちにはとてもいい条件ですが1LDKの物件で駐車料金追加5万円ほどかかるのは、無理がありました

そうこうするうちに新居に引越しをすることになり、本気で賃借人さまを探さなくてはいけない状況に追い込まれました といっても、私は余裕だったのですよ 夫と息子はとても心配していたのですが、日本の新年度は最大のチャンスなのでここで決められるに違いないと踏んでいました


4月は引越しのシーズン

コロナがきても、なにか起きても日本は新年度に引越しをします 進学だったり、職場での移動だったり、1年で最大の引越しシーズンなんです 言い換えると、ここで決められなければ大ピンチに追い込まれるということ、なにがあってもこの時期に決めるしかありません

引越も済ませて Move-in 状態になった以上、グズグズできません お値段も思い切って値下げをしましたが、それでも相場よりかなり高めです 敷金を2か月から1か月に変更して反応を見ることにしました すると、あっという間に決まりました それも願ってもない法人契約だったのでした  

駐車場は必要ないとのことでしたが、コーチエントランスにタクシーが部屋から呼べるのは気に入っていただけたのではないでしょうか このあたりの情報は内覧の際に追加でアピールしていただくように仲介会社の営業の方に伝えておきました 物件のアピールすべき点はこちらからしっかり提案しておいた方がいいです 

賃貸契約の更新の時期に新しい物件を探されていたそうなので、見つけて頂いてラッキーでした 他にも数人、お問合せがあったそうですが条件的に法人契約を優先しました 法人契約なので敷金は1か月でも全く問題ないです


私流大家さん業

たった一つの物件ですが、これで大家さん業を始めることになりました 不動産仲介会社に仲介をお願いしていますが、自分でできることは自分でやりました 例えば、物件紹介の動画を作成したり、設備や備品のリスト作成など、ちょっとしたことをするかしないかは大きい差がでます

お家賃を決める際にも仲介業者さんの意見を鵜呑みにするのではなく、マーケットリサーチをして相場を掴んでから決めるべきです とはいうものの、うちの物件の参考になるような物件はマーケットにはなく、お家賃の相場は結局よくわかりませんでした 日本の賃貸物件は中になにもない空っぽのお部屋ばかりで、賃貸契約をしても追加費用が相当かかると思われます 家電や家具を持っていたとしてもカーテンやエアコンを取り付けないと住めないお部屋も多く、引っ越すたびにこれを繰り返すのは非効率的すぎです

私の物件はアメリカ流に家具付き家電付きです ベッドだけ持ち込めばすぐに住めるように仕上げています インターネットも込なのでその日からネットが使えます つまり、お家賃が少々高くても、実は引越しコストはとても抑えられるようになっています ここに気が付くかどうかです 気が付かれた方には格安物件に見えたはずです タワマンなので共有施設も充実しており、賃貸の方も利用できます それを考えると決して高くないお家賃です

内装工事、家電設備にはそれなりに費用がかかりましたが、経費にできますから損してるわけじゃないです 確定申告の時に違いがでます 無事、賃貸業をスタートしたら 個人事業の開業届も忘れずに出しておきます アップグレードなしのまま賃貸に出すより、付加価値を付ける方がお家賃も相場より高めにできるし、何より賃借人を見つけやすいと思いました なにもない空っぽの物件では競合物件がある場合はお値段で差をつけるしかありませんが、他との違いをアピールする方を私は選びました

シニアに賃貸業が最適なわけ

北米に四半世紀も住んでからの帰国なので、日本で働くといっても簡単に仕事がみつかるわけもなく、ましてコロナ禍の世の中ではますます仕事なんてみつけられそうもありません これから若くなることはなくひとつづつ年を重ねていくわけで、それなら賃貸業がやっぱり最適だと判断したわけです 

お給料所得では経費を計上することがまずできませんが、賃貸業ならかなり経費にすることができます 確定申告を会計士さんにお願いしましたが、会計士さんのサービス費も経費になります 年金だけだったり、年金と給与所得だけの場合は会計士さんの費用は経費にできないそうですが、事業所得があると経費にできるとのことです 他にも内装にかかった費用は経費にできます

経費を多めに計上して利益を圧縮できると、税金なども安く抑えられるので収入をやみくもに増やすより利益があると思いました 一方、日本の賃貸業はアメリカより厳しいなと感じることもあります 賃借人の利益はかなり守られており、大家さんの方はなにかと不利になっています 東京では2年契約が普通ですが、1か月前に連絡すれば簡単に契約解除ができ、ペナルティがありません ここはアメリカと違うところです 賃貸契約をして頂いた後は、少しでも長く住んでもらえることを祈るばかりです








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